巨大建築はどうつくる? 日建設計をひもとく
都市はスター建築家だけがつくっているわけではない。多くの建物は、ゼネコン、組織設計が建てている。日建設計は世界でも最大規模の組織設計事務所であり、東京・渋谷や大阪・梅田の再開発、東京スカイツリー、中野サンプラザなど、誰もが知る巨大プロジェクトを数多く手がけてきた。
1000人を超える建築家が所属する日建設計には巨大組織ならではの強みと弱みがある。語られることのなかった「集団で設計する組織の全貌」を気鋭の建築家・建築史家が解き明かす!
■目次
・はじめに――スター建築家だけが都市をつくるのではない 五十嵐太郎
・1 社会との連動
社会のかたち、技術のかたち 五十嵐太郎
ラディカル・オプティミズム――超楽観的建築主義 浅子佳英
批判的工学主義からみた設計組織の近過去と近未来――大都市の時代の終わりに 藤村龍至
思想なき思想はあなたを見ている――「その社会が建築をつくる」 について 菊地尊也
|COLUMN 1 |東京・東京駅近辺の日建設計MAP
・2 築かれてきた技術
サラリーマンを支配する空間――モーレツから新自由主義までのオフィスビル 髙橋響
創造的な未来を拓く、美術館がめざしたもの 吉野弘
〝日〞本さがしは終わらない 髙橋響
同化と異化のあいだをゆれ動く、地域主義 一色智仁
|COLUMN 2 |大阪・中之島近辺の日建設計MAP
・3 海外進出の時代
グローバル化の波を受け、海外に出よ 五十嵐太郎
外交としての病院建築から続く、中国市場への進出 李瀾昊
|COLUMN 3 |中野サンプラザ、斜めから見る 菊地尊也
・4 集団で設計する建築家
長谷部竹腰の草創期 倉方俊輔
組織と個 坂牛卓
|COLUMN 4 |高さくらべ 東北大学都市・建築理論研究室作図
・5 歴史とかたち
日建設計工務の一九五〇年代――様式建築とモダニズムのあいだで 磯達雄
中之島図書館のかたちを読む――古典主義のネットワーク 菅野裕子
・資料編
・特選年表
・日建設計をひもとくキーワード 髙橋響
・エクストリームなテクノロジーたち 阿久津麟太郎、五十嵐太郎
・あとがき 髙橋響、五十嵐太郎
著者:五十嵐太郎
出版社:晶文社
サイズ:A5
ページ数:328
発行年:2025.12
