
新米建築士の教科書
大学では建築士になる知識は教えてくれても、建築士として食っていく知識は教えてくれません。本書は、一流の設計事務所・工務店に勤めないかぎり身につかないスタッフ仕事や現場調査、設計、プレゼンなど一人前の建築士に必要な全技術が身につく新米建築士のための教科書。記載された内容はすべて具体的で、明日からToDoリスト、チェックリストとして使える。経営者やベテランの指導用手引書としてもお勧め。
■目次
・PART 1 スタッフ仕事編
1. 誰でもできる7つの成長習慣
「過去事例の収集」で知識を磨く
「30秒スケッチ」で考えを形にする力を磨く
「自宅を測り」寸法感覚を磨く
「大学で最初に習う公式を復習し」計算力を磨く
「1時間でできる模型」で設計力を磨く
「アクソメ・アイソメを活用し」3次元の画力を磨く
「街ぶら」で観察力を磨く
2.「できる!」と思われる事務所仕事のこなし方
「もしも、自分が独立したら……」と考えながら仕事をする
所長、先輩から一流テクを盗みとる
一目置かれるためのホウ・レン・ソウ
一目置かれる電話とメールの使い分け方
効率のよいチーム設計を実現する7つのルールを知る
抜かりないスケジュール調整術
「7つの専門知識」を身につける
・PART 2 本格お仕事編
3. はじめての現地調査とお施主ヒアリング
敷地の概要はグーグルマップで8割把握できる
敷地調査ではあらゆるものの「高さ」を確認する
法律のことは「役所に電話」で8割解決する
何にどれだけお金がかかるかを知っておく
初訪問時は「測りまくり」「聞きまくり」
スクラップブックでお施主の本音を引き出す
4. ワンランク上の設計を実現する7つのシンプルルール
ボリューム出しの決め手は「真四角+シンプル」
間取りの前に外観を決める
開口部は「風孔」でなく「間戸」で作る
広々とした空間は「スケルトン-インフィル」で作る
骨組みや仕様は「ワンパターン」で作る
間取りの決めては「クローバー動線とたまり」
第一印象は「色と素材」で8割決まる
5. はじめてのプレゼン
プレゼンはやり方を間違うと失敗する
「コンセプト」はシンプルなマトリックスで伝える
概要は「模型」で全部説明しきる
図面は「手紙のように描き」要点だけを伝える
材料仕様は現物を直に触って決めてもらう
6. 現場監理をスムーズに行うために6つのポイント
施工者はまず、金額以外の要素で選ぶ
「数量拾い」がコスト調整の要
現場監理の勘所
祭事や諸手続きがスケジュールを左右する
完成時に渡す建物の「トリセツ」
著者:飯塚豊
出版社:秀和システム
サイズ:A5
ページ数:271
発行年:2017.03