
立原道造 故郷を建てる詩人
青春の抒情をうたう詩人であると同時に、将来を嘱望された新進建築家でもあった立原道造。故郷喪失感を抱えた東京人としての彼は、文学と建築という対照的領域の狭間に「第二の故郷」をいかにして創造したのか? 従来の立原論が軽視してきた「詩人にして建築家」という二重性に着目し、双方を同等の比重でとらえる画期的論考。
■目次
・序 手と足
・第一章 建築論
・第二章 建築文学
・第三章 建築設計
・付論Ⅰ 立原道造の盛岡 北での「対話」
・付論Ⅱ 軽井沢という「故郷」 堀辰雄、立原道造、そして中村真一郎
著者:岡村民夫
出版社:水声社
サイズ:四六判
ページ数:348
発行年:2018.06