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視覚文化とデザイン メディア、リソース、アーカイヴズ

セール価格 3,850円(税込)

拡張するモダンデザインの射程

モダンデザインはいかにして創造・越境・集積されたのか? モダニズム期から現在まで、視覚文化を構成するタイポグラフィ、ピクトグラム、アイソタイプ、写真、ポスター、ホログラフィなどの豊富な例を取りあげながら、デザイン思想の趨勢を浮き彫りにする最新の研究成果。

国境を越えるデザイナーの摩擦や抵抗に肉薄する第I部「グラフィック理論の形成と越境」、循環と伝播にともなうデザイン理論の変容を観察する第II部「イメージの継承と還流」、新たなテクノロジーの創造による視覚体験の刷新に迫る第III部「三次元イメージとグラフィズム」、デザイン資源の蓄積と活用を分析する第IV部「コレクションと展示」を通して、多様な展開を見せるデザインの領域に光をあてる。

■目次

・はじめに

・I グラフィック理論の形成と越境 前期モダニズム

 チェコスロヴァキアのモダニズムとアメリカへの越境

  ラディスラフ・ストナーのグラフィックデザイン 井口壽乃

 アイソタイプのアメリカへの越境

  一九三〇年代のルドルフ・モドレイの活動を中心に 伊原久裕

 パーシー・ランド・ハンフリーズ社と越境のデザイナーたち

  一九三〇年代イギリスのモダニズム 菅靖子

 一九三〇年代イギリスにおけるニュー・タイポグラフィの導入 山本政幸

・II イメージの継承と還流 後期モダニズム

 デザインの創造と継承

   亀倉雄策にみる発想のためのイメージ・ソース 井口壽乃

 二〇世紀視覚言語の一系譜

   アイソタイプからピクトグラム標準化へ 伊原久裕

 活字書体デザインの再生と創造

  第二次世界大戦後におけるグロテスク活字のリバイバル 山本政幸

 一九六〇年代後半のアメリカ西海岸におけるサイケデリック・ポスターの展開 山本政幸

・III 三次元イメージとグラフィズム

 ホログラフィを用いた初期の芸術作品について 児玉幸子

 ポストモダン以降の新しいイメージ

  ルディー・バーコートの軌跡 児玉幸子

・IV コレクションと展示 デザイン・リソース

 デザイン資源が語ること

   デザイン・アーカイヴズという不完全な歴史の形 菅靖子

 「デザイン資源」としての竹尾ポスター・コレクション 暮沢剛巳

著者:井口壽乃

出版社:水声社

サイズ:四六

ページ数:328

発行年:2019.04