
藤井厚二の和風モダン 後山山荘・聴竹居・日本趣味をめぐって
昭和初期に西洋式の暮らしを取りいれ、日本の気候・風土にふさわしい和風住宅の在り方を探求し、京都・大山崎に「聴竹居」、福山・鞆の浦に「後山山荘」をのこした近代建築家のモノグラフィー。
■目次
・鞆別荘の再生(後山山荘)の物語
崩壊寸前の鞆別荘
豊かな鞆別荘の景観
藤井家の物語
再生された鞆別荘(後山山荘)
・日本趣味のモダニズム
タウトの藤井厚二批判
日本趣味
床の間のモダニズム
・『日本の住宅』出版とその意義
大正期の衛生問題と改良住宅
『日本の住宅』の執筆へ
『日本の住宅』の内容
結論としての「趣味」について
・『聴竹居図案集』をめぐって
『聴竹居図案集』の構成
聴竹居の各室
『聴竹居図案集』出版と藤井の評価
・その生涯
生い立ち
竹中工務店の時代
京都帝国大学での活躍
西川一草亭との交流
最後の姿
著者:谷藤史彦
出版社:水声社
サイズ:A5
ページ数:200
発行年:2019.07