
鈍色の戦後 芸術運動と展示空間の歴史
展示空間からみた戦後の美術史。モダニズムが浸透する戦後において、作家、評論家、歴史家たちは分野を超えて共同し、そのプリズムは展示空間に投射された。1940年代から1960年代において画期をなした展示空間の歴史を綿密に検討し、「伝統」「デザイン」「環境」を論点に『鈍色の歴史』を立体的に描き出す。
■目次
・はじめに
・第一部 伝統 鈍色の足場
占領下のアントニン・アンド・ノエミ・レーモンド
方法としてのディスプレー
丹下健三と岡本太郎による壁画の設置
・第二部 デザイン 鈍色の議場
浜口隆一とアーサー・ドレクスラーの交錯
メタボリズムの場景
・第三部 環境 鈍色の広場
百貨店のインターメディア
大阪が学んだこと
・むすびにかえて
・注
・公刊されていない資料
・年表索引
・あとがき
著者:辻泰岳
出版社:水声社
サイズ:A5
ページ数:353
発行年:2021.03