配色の設計 色の知覚と相互作用
色を見る。組み合わせる。その本質を掴む伝説の授業。
バウハウス、ブラック・マウンテン・カレッジ、イェールで教鞭をとったジョセフ・アルバースの大成『インタラクション・オブ・カラー』。ディスプレイ時代の今だからこそ読み継がれるべき名著、遂に復刊。
本書は1963年にアメリカで刊行されて以来、世界中で50年以上読み継がれてきたベストセラー『Interaction of Color』50周年記念版(2013年/イェール大学発行)の完訳です。色彩体系や調和の理論を型通りに教えるのではなく、隣り合う色の作用、その関連性を「見る目」を養うための「実習」のプロセスが示されています。色の相互作用(インタラクション)を学ぶことで、はじめて自分なりの配色、望み通りの色彩効果が得られる。まさに「配色」の原点であり、人々の「見ること」についての考え方を変えた一冊です。
■目次
・日本語版に寄せて 永原康史
・序文 ニコラス・フォックス・ウェバー
・はじめに
・1 色の記憶-ヴィジュアルメモリー
・2 色の読解と構築
・3 なぜカラーペーパーか-絵の具の代わりに
・4 色はたくさんの顔を持つ-色の相対性
・5 明るいか暗いか-光の強さ(明度)
グラデーションの研究-新しい表現方法
色の強さ(彩度)
・6 2色としての1色-地色を入れ替えることで見える色
・7 ふたつの色を同じように見せる-色の引き算
・8 なぜ色はだます?-残像と同時対比
・9 紙による混色-透明性の錯覚
・10 現実の混色-加法混色と減法混色
・11 透明性と空間錯視|色の境界と可塑作用
・12 光学的混色-同時対比の再考
・13 ベツォルト現象
・14 色の間隔と移調
・15 中間混色ふたたび-交差する色
・16 色の並置-調和-量
・17 フィルム・カラーとボリューム・カラー-ふたつの自然現象
・18 自由研究-想像への挑戦
ストライプ-制限された並置
紅葉の研究-アメリカでの発見
・19 巨匠たち-色の楽器
・20 ウェーバーとフェヒナーの法則-混色の測定
・21 色の温度
・22 揺れる境界-強い輪郭
・23 等しい光の強さ-境界の消失
・24 色彩理論-カラーシステム
・25 色彩を教えるにあたって-色彩の用語について
・26 参考文献に代えて-私の最初の協力者
・図版と解説
著者:ジョセフ・アルバース、永原康史、和田美樹
出版社:ビー・エヌ・エヌ新社
サイズ:A5
ページ数:206
発行年:2016.06
