クールルーフガイドブック 都市を冷やす技術
ヒートアイランド緩和には、建物や道路のコンクリートやアスファルトの日射熱吸収、およびその蓄熱を抑え、保水性を高めることが重要である。またそれは、省エネや熱中症対策でもある。クールルーフは、これら問題の改善に有効で、期待される技術であるが、誤った利用により効果が得られなかったり、夏の冷房費は減っても冬の暖房費が増えてしまった、などの混乱も見られる。クールルーフ化を適用する際には、地域や建物の種類に合った、適切な技術選択が大事なのだ。本書は、クールルーフについての概説と、数多くの実証実験から得られた各技術の効果と留意点、良好な施工事例を紹介し、比較検討できるようにした。また、建物の設計者や管理者など、重要な意思決定をする立場の人向けに、各技術の評価方法と簡易評価ツールを示した。
■目次
目次
はじめに―ガイドブック作成の目的と利用方法―
第1章 ヒートアイランド現象とクールルーフ
第2章 高反射率化技術(高反射率塗料、高反射率シート等)の概要と適用事例
第3章 緑化技術(屋上緑化、壁面緑化、外構緑化等)の概要と適用事例
第4章 蒸発利用技術(保水性舗装、保水性建材、建物散水、打ち水等)の概要と適用事例
第5章 クールルーフの性能評価方法
第6章 性能評価のための物性値、パラメータの測定方法
著者:日本建築学会
出版社:地人書館
サイズ:B5
ページ数:136
発行年:2014.03
