綱町三井倶楽部 J.コンドルの建築をめぐって
英国人建築家ジョサイア・コンドルは明治期に来朝し、鹿鳴館やニコライ堂などの公共建築や多くの洋風建築を設計施工した。日本の西洋建築の父祖といわれている。三田に現存する綱町三井倶楽部も彼の作品である。著者は、建築家と施主側担当者との往復書簡や立地取得に至る経緯や時代背景を、新出資料を元にあたかも歴史上の人物の伝記を構成するかのように、大正から平成へ、疾風怒涛の時代を生き抜いた名建築の由緒を仔細に読み解いた。
【第一章】綱町別邸工事とジョサイア・コンドル書簡
【第二章】改修工事に見る綱町別邸の原点
【第三章】綱町土地の成立過程と益田孝書簡との関連
著者:石田繁之介
出版社:中央公論美術出版
サイズ:A5
ページ数:228
発行年:2001.06
