日本中世住宅の研究 新訂版
本書は、鎌倉時代初期より室町時代末期に至る領主層の住宅研究である。住宅の構造的論考はもとより、ハレとケなどの生活概念が生活の基盤である住居の構成をどのように規制してきたのかを考察、内裏・院御所・摂関家邸宅・足利将軍邸・門跡寺院・禅院住房などの諸例を通じて施設構成の一般的傾向と平面・立面の発展過程を考察し、中世住宅、すなわち寝殿造から書院造が成立していくその変遷過程を論じた歴史的名著である。
著者:川上貢
出版社:中央公論美術出版
サイズ:B5
ページ数:616
発行年:2002.04
