近世近代町家建築史論
これまで農家建築に重心をおいてきた民家史研究に対して、本書は近世から近代にわたる町家建築を対象に据え、遺構の復原検討を基礎に関連する絵画や文献資料と総合することで、近世近代における町家の形式過程、その背景や要因など従来の民家史研究にはない町家固有の課題と論点を明示しつつ実証的考察を行い、日本の近世近代の町家建築に対する系統的な史的理解を詳述する。
■目次
・まえがき
・序論 本書の目的と構成
・第一部 町家研究の成果と動向
・第二部 在地型町家の形成
・第三部 在形集落における町家形成
・第四部 座敷の摂取と二階の形式
・第五部 町家形成の規定要因
・第六部 ファサードの類型と変容
・第七部 町構成と町家の存在形態
・第八部 京都型町家と在地型町家
・第九部 町家の近代
・結論 近世町家の系譜と類型
・あとがき
・初出一覧
・図版目録
著者:大場修
出版社:中央公論美術出版
サイズ:A4
ページ数:622
発行年:2004.12
