崩壊について
建築や構造物は人間が造りあげた以上、それは生命体と同様ついには死にいたる。ピラミッド、ローマの水道橋、ピサの斜塔やヨーロッパの教会堂、出雲大社や羅城門から文学作品まで、古今東西の事例の「死にいたる諸相」を検視した建築崩壊の歴史。白黒図版多数収録。
■目次
・第一章 緒としての二枚の絵
・第二章 壊れやすい構造、壊れにくい構造
・第三章 大聖堂の石造天井
・第四章 イタリアの鐘塔
・第五章 イギリス、フランスにおける中央塔の聳立
・第六章 王朝時代の日本建築
・第七章 手抜かり・手抜き
・第八章 天譴と僥倖
・第九章 曲芸的デザインへの挑戦
・第十章 雷撃、雷火と避雷
・第十一章 死を忘るな、または虚栄の戒め
・第十二章 不安、禁忌、予兆
著者:佐藤彰
出版社:中央公論美術出版
サイズ:A5
ページ数:241
発行年:2006.08
