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イタリア建築の中世主義 交錯する過去と未来

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■目次

第1章 イタリアにおける中世主義

 第1節 研究の目的と意義

 1.「イタリア建築」の誕生/2.研究上の課題

 3.イタリア中世主義の特殊性

 第2節 中世建築へのまなざし

 1.新古典主義時代のゴシック建築観

 2.イタリア中世主義への注目

 3.ピエトロ・セルヴァーティコ/4.カミッロ・ボイト

 第3節 イデオローグ 解釈の変遷

 1.追悼、そして戦前までの評価/2.戦後-近代運動と中世主義者

 3.修復理論家/4.多面的なボイト論へ

第2章 中世主義の理論-歴史から未来の構築へ

 第1節 歴史的正当性の構築

 1.国家統一運動と建築様式

 2.「ロンバルディア建築」という神話

 3.統一イタリアの建築/4.多様性と統一性

 第2節 純粋性の希求

 1.折衷主義の台頭/2.「ひとつの様式」

 3.反折衷主義理論/4.イタリア技師・建築家会議

 第3節 近代的な表現をめざして

 1.合理性/2.倫理性

 3.幾何学性/4.歴史性

第3章 中世主義の実践-理論から現実の革新へ

 第1節 中世主義の新建築

 1.1850年代 ヴェネツィア

 2.1860年代 ミラノ

 3.1870~80年代 パドヴァ

 4.世紀末から20世紀へ

 第2節 もうひとつの中世主義

 1.修復における様式の統一/2.建築修復と「オルガニズモ」

 3.フィレンツェ大聖堂のファサード/4.理論と実践の掛橋

第4章 中世主義を超えて

 第1節 近代都市計画と建築様式

 1.ミラノ大聖堂広場整備計画/2.都市と建築の乖離

 3.建築規制と建築様式/4.都市保全の萌芽

 第2節 加速する折衷主義

 1.歴史性と近代性の分裂/2.修復と設計の分岐点

 3.工学教育と折衷主義/4.ブルジョア社会の建築様式

 第3節 建築修復理論の近代的基盤

 1.修復の考察/2.保存へ

 3.歴史資料として/4.新たな地平

終章 イタリア中世主義-革新の方法論

 1.新世紀へ/2.統一イタリアの建築をめざして

 3.革新の方法論/4.中世主義の成就するところ

カミッロ・ボイト建築作品・著作年表

図版出典一覧

あとがき

著者:

出版社:中央公論美術出版

サイズ:A5

ページ数:283

発行年:2009.02