ホーム アール・デコ博建築造形論 1925年パリ装飾美術博覧会の会場と展示館

アール・デコ博建築造形論 1925年パリ装飾美術博覧会の会場と展示館

セール価格 14,300円(税込)

1925年パリ現代装飾美術・工芸美術国際博覧会(アール・デコ博)は、アール・デコ様式の主要な一源泉と解釈される近代建築史上最も重要な博覧会の一つである。このアール・デコ博の会場計画に焦点を当て、主会場となったエスプラナード・デ・ザンヴァリッドにフランスの展示館が集約されるに至った計画過程と、計画段階において生じた各展示館の建築設計を規定し得る諸条件を日本の出品事情を含めて詳述した。

■目次

・口絵

■序

 アール・デコ様式/目的/資料/先行研究

■第一部 会場計画

 第一章 企画

 ・第一節 会場の地理

  1 アンヴァリッド/2 エコール・ミリテール

 ・第二節 会場の歴史

  1 パリ内国博覧会と1855年パリ万国博覧会

  2 1867年パリ万国博覧会と1878年パリ万国博覧会

  3 1889年パリ万国博覧会と1900年パリ万国博覧会

  4 1937年パリ国際博覧会

 ・第三節 企画の設計者

  1 ルイ・ボニエ/2 シャルル・プリュメ/3 政治家

 ・第四節 企画の考案

  1 起案/2 報告

 ・第五節 企画の課題

  1 装飾美術と近代化/2 諸外国の博覧会/3 「分類」

 第二章 敷地

 ・第一節 選考

  1 「カルノ・レポート」の候補地/2 「シャプサル・レポート」の候補地

  3 ルイ・ボニエの敷地検討

 ・第二節 候補

  1 「ピュトー島」/2 1919年4月19日法案/3 「パリ城壁跡地」

 ・第三節 問題

  1 農業・馬術博覧会宮/2 パリ植民地連合国際博覧会/3 1921年7月26日協定

 ・第四節 決定

  1 1921年11月7日協定/2 敷地の範囲と問題点

 ・第五節 条件

  1 敷地委譲の条件/2 地理にともなう条件と交通問題/3 会場計画の課題

 第三章 会場

 ・第一節 1922年3月案

  1 基本方針/2 三十棟案/3 会場計画案:基本方針の図案化

 ・第二節 1922年7月案

  1 課題/2 六十棟案/3 会場計画案:求心性の追及

 ・第三節 1922年11月案

  1 七十八棟案/2 会場計画案:基本計画の完成/3 延期

 ・第四節 1924年1月案

  1 敷地の拡張/2 部分の改善

 ・第五節 1925年5月案

  1 開催/2 ルイ・ボニエとシャルル・プリュメ/3 「新建築」

  4 外国館/5 日本館

■第二部 フランスの展示館

 第一章 ギャラリー

 ・第一節 ギャルリー・デ・マルブル

  1 背景/2 建築造形

 ・第二節 塔

  1 背景/2 建築造形

 ・第三節 技能館

  1 背景/2 中庭/3 建築造形/4 八角形

 ・第四節 劇場

  1 背景/2 初期案/3 実施案/4 図書館

 第二章 百貨店

 ・第一節 ギャルリー・ラファイエット百貨店館

  1 背景/2 建築造形/3 評価/4 規制外輪線

 ・第二節 プランタン百貨店館

  1 初期案/2 建築造形

 ・第三節 ルーヴル百貨店

  1 背景/2 建築造形

 ・第四節 ボン・マルシェ百貨店館

  1 背景/2 建築造形

 第三章 独立館

 ・第一節 セーヴル国立製陶所書館とダイヤモンド商組合館

  1 セーヴル国立製陶所館/2 ダイヤモンド商組合館/プラン館

 ・第二節 リヨン・サン=テチエンヌ館とナンシー地方館

  1 リヨン・サン=テチエンヌ館/2 ナンシー地方館

 ・第三節 コレクター館と「アール・エ・デコラシオン」誌館

  1 コレクター館/2 「アール・エ・デコラシオン」誌館

  3 応用美術・工芸協会館とルネ・ラリック館

 ・第四節 その他の独立館

  1 現代美術館とフォンテーヌ館/2 ミュルーズ館とルーべ・トゥールコワン館

  3 クレス出版社館とアルトゥール・ゴールドシャイダー館

  4 クリストフル・バカラ館とグルノーブル手袋工場館

  5 ロイヤル・コペンハーゲン館とクリシー広場の百貨店館/パリ市館

■結

 アール・デコ博の造形原理/世界への波及/アール・デコの政治戦略

 「要愛器」の創出

・あとがき

・付録

 二次資料(文献目録)/一次資料(資料目録)/図版出展

 主要人物紹介/索引

著者:三田村哲哉

出版社:中央公論美術出版

サイズ:260×205

ページ数:539

発行年:2010.02