近世在方集住大工の研究
近世における日本各地の主要な在方集住大工(地方在住の大工集団)について、長期間にわたる地道な現地調査と資料収集の結果の基盤的データと体系的な研究。19件に及ぶ大工集団の発生の背景や要因、その実態、大工の活動や組織、技術などの形態について、網羅的かつ体系的な考察を試み、従来の建築生産史研究における大工研究の隙間を埋める画期的な研究成果。
■目次
・まえがき
・序論
・第一編 近世在方集住大工とその発生形態
第一章 各地の在方集住大工の概要
第二章 在方集住大工の発生形態
・第二編 近世在方集住大工の大工人数
第三章 諸職人の構成からみた気仙大工とその人数
第四章 在方集住大工の大工人数と大工集住率
・第三篇 気仙大工とその活動
第五章 陸前高田地方の民家普請
第六章 寺社普請
第七章 五郎吉と花輪喜久蔵
第八章 大肝入・吉田家住宅と大工棟梁・七五郎
第九章 民家普請の出稼ぎと大工系統
第十章 気仙大工と学校建築
・第四編 出羽・越後・甲斐・周防の在方集住大工とその活動
第十一章 出羽の在方集住大工とその活動
第十二章 越後の出雲崎大工とその活動
第十三章 甲斐の下山大工とその活動
第十四章 周防の大島大工とその活動
・第五編 近世在方集住大工を取り巻く環境
第十五章 材木の伐り出し
第二十六章 仙台藩領の御郡棟梁と在方大工の統率
第十七章 最上川水運の大石田河岸の集落とその諸職人
・第六編 近世在方集住大工の形態とその位置づけ
第十八章 在方集住大工の形態
第十九章 近世建築社会での位置づけと中世とのつながり
第二十章 近世在方集住大工からみた飛騨匠
・結論
・あとがき
著者:高橋恒夫
出版社:中央公論美術出版
サイズ:310×220
ページ数:615
発行年:2010.01
