興福寺創建期の研究
度重なる罹災によって、奈良時代の威容のほとんどを失ってしまった、南都七大寺伽藍の名刹である興福寺がいかなる思想背景でその大伽藍を形成していったかを、文献、発掘成果、建築、現存作例といった多角的な視点によって明らかにし、多くの先行研究をふまえ、最新の成果を導入して、南都興福寺研究に新たな問題を提起する。
■目次
・序文
・緒言
・第1章 興福寺の前身寺院
・第2章 興福寺の草創を伝える史料
・第3章 中枢伽藍の造営
・第4章 回廊外堂塔の造営
・第5章 北円堂と中金堂の弥勒像
・第6章 五重塔造営計画と塔基初層安置の四仏について
・第7章 西金堂釈迦集会像
・第8章 官寺化への道程
・結語
・謝辞
著者:小林裕子
出版社:中央公論美術出版
サイズ:A5
ページ数:242
発行年:2011.01
