江南禅院の源流、高麗の発展 関口欣也著作集 二
かねてより日本への影響が論じられてきた中国・江南地方の建築を実地に調査し、その様式的影響について論じた書。建築だけでなく石塔や磚塔、壁画に残る木造建築を模した構造も考察の対象とし、さらに視点を広げて東アジアの建築様式が朝鮮半島を通じどのように日本建築の様式・技法の淵源に影響を与えてきたのかを考察する。
■目次
・第一章 中国江南の大禅院と南宗五山
・第二章 中国両浙の宗元古建築
・第三章 道元禅師が記した南宋大禅院の伽藍
・第四章 福建と大仏様異聞
・第五章 台北保安官の建築について
・第六章 朝鮮三国時代建築と法隆寺金堂の様式的系統
・第七章 高麗末李朝前期における詰組系様式の系統
・第八章 仏教建築の興隆と東漸
著者:関口欣也
出版社:中央公論美術出版
サイズ:A5
ページ数:419
発行年:2012.02
