建築へ VERS UNE ARCHITECTURE 新装普及版
本書は1923年に刊行された近代・現代建築理念の不朽のバイブルであり、ル・コルビュジエの30数冊ある著作の中の主著である。
本書によって初めて現代建築の建築概念のパラダイムが大々的に組み替えられ、動く彫刻のモビールや工業生産物である発電タービン、大型汽船やさらには自動車、飛行機などの端整な流体力学的スタイルが、古代のギリシャのパルテノン神殿やルネサンスローマのサン・ピエトロ聖堂の構成やプロポーションとして、建築と同質の問題でその偉容が語られ、やがてそれらが建築の概念領域を決定的に超越してしまうことにより、20世紀芸術としての時代的エポックを規定することになった。まさに本書が出現したことにより、建築はそれ以前と以降に截然と分けられることとになった。
ほぼオリジナル原本と同じ判型・レイアウト・装丁で流麗な新訳とともに、ル・コルビュジエのエスプリ・センスのままに刊行。
著者:ル・コルビュジエ ソーニエ、樋口清
出版社:中央公論美術出版
サイズ:B5変
ページ数:244
発行年:2011.05
