すまいの現象学 玉腰芳夫建築論集
京都大学の建築論研究の俊英であり、幾多の論考を発表した玉腰芳夫(1938-1984)の全遺稿集。本論集で玉腰学が目指したものが何であったのか、それぞれの立場から藤井恵介と林一馬氏が寄稿し、その全貌を窺うことができる。以後の研究の方法的規範として現在も生き続けている遺稿集の公刊。
■目次
第一部 古代日本のすまい 建築的場所の研究
・寝殿造り住宅と場所の粗描
・場所としての住まい
・通過儀礼と住まい
・場所・秩序・形式
第二部 公刊論文
・場所と形式 建築空間論の基礎的考察
・建築的形式の場所について 御帳をめぐって
・宇宙のなかのすまい
・建築的場所、とりわけその大地性について
・阿弥陀堂と法華三昧
・最澄と比叡山寺 ほか
第三部 遺稿
・阿弥陀堂口絵
・「阿弥陀のすまい」遺稿
・「民のすまい」遺稿
著者:玉腰芳夫建築論集編集員会
出版社:中央公論美術出版
サイズ:B5
ページ数:690
発行年:2013.11
