パリの歴史的建造物保全
1897年設立のパリ市の諮問機関「古きパリ委員会(CVP)」が、いかに歴史的記念物保全に都市史的視点を導入して、その後のフランスの豊かな都市景観の大きく貢献している歴史的環境保全制度の展開への基点となりえたかを明示する。
■目次
・本書の枠組み
・19世紀の歴史的建造物の出現と都市風景へのまなざし
・19世紀のパリにおける歴史的建造物保全と風景観
・古きパリ委員会(CVP)の設立と都市的視点の萌芽
・考古学的・芸術的目録(CAA)の作成と歴史的環境保全への展開
・1920年代以降の国の保全制度への反映と展開
・結論
・資料編
著者:江口久美
出版社:中央公論美術出版
サイズ:B5
ページ数:288
発行年:2015.01
