ル・コルビュジエ図面撰集　美術館篇

ル・コルビュジエが生涯に残した3万5千点に及ぶ膨大な図面資料のなかから、その建築制作論として重要なものを選定して図面の背景・主題・手法を解釈し、 ル・コルビュジエのその他の制作などと比較しつつ論究。函入。

本巻「美術館篇」では、実現されたアーメダバード、東京 （国立西洋美術館）、チャンディガールの美術館の構想から、その制作過程を復元・再編して、図面を収録。構想毎の概要を示すと同時に、ド・カンシーやヴァレリー、マルローなどの美術館論を考察し、近代建築史におけるル・コルビュジエ独自の「美術館」の位置づけを行う。

■目次

・第一部

　序論：「限りなく成長する美術館」の生成

・第二部

　第一章　アーメダバードの市立サンスカール・ケンドラ美術館

・　制作論：「ファサードのない」こと

　　図面解題：（42図面）

　第二章　東京の国立西洋美術館

　　制作論：中心の光へ

　　図面解題：（59図面）

　第三章　チャンディガールのパンジャブ州立美術館

　　制作論：螺旋の終焉、そして再び大地へ

　　図面解題：（45図面）

・ル・コルビュジエ書簡撰：美術館篇