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近現代建築史論 ゼムパーの被覆/様式からの考察

セール価格 5,280円(税込)

19世紀ドイツの建築家ゼムパーの思想には、建築を部分的に変化させるのではなく、現象として見える像の全体を変えてしまうほどの力がある。この場合、「現象として見える像の全体」とは様式に他ならず、それは新様式創生論とも言えるであろう。本書はその様式の本質と、わが国を初め現代建築への多大な影響を論じる。

■目次

・まえがき

  近現代建築史の三つのピーク、十九世紀、十九世紀末、そして現在

・ゼムパー建築論の前史

・『覚書』に描かれる表面の美、ポリクロミー

・1830年前後、歴史主義の現れ 芸術と装飾の復興

・始原への探究

・建築の四要素

・科学・産業・芸術

・様式と被覆 ロンドン講義第一回を中心に

・装飾と被覆

・ウィーンの十九世紀建築と歴史主義

・オットー・ヴァーグナーの「近代建築」と被覆

・被覆/サーフェス アドルフ・ロースから現在まで

著者:川向正人

出版社:中央公論美術出版

サイズ:A5

ページ数:296

発行年:2017.04