
新装版 バウハウス叢書 11 無対象の世界
抽象絵画の先駆者でありロシア・アヴァンギャルドを代表する芸術家、マレーヴィチによるシュプレマティズムの芸術論。無対象絵画の追求から、一方で病理学的な語彙による現代美術(教育)論、他方において無対象としての世界という哲学へと至るその特異な抽象思考は、本書によって西欧へ伝えられ衝撃を与えた。第一部「絵画の付加的要素の理論序説」、第二部「シュプレマティズム」、および第一部のロシア語版草稿の翻訳を附録として収録。20世紀美術史における重要な自己証言。
シュプレマティズムの正方形
「白い地の上の黒い正方形は無対象の感覚の最初の表現形式であった。
正方形とは感覚、そして白い地とはその感覚の外側にある「無」である。」
著者:カジミール・マレーヴィチ、五十殿利治
出版社:中央公論美術出版
サイズ:B5変
ページ数:160
発行年:2020.06