日本の近代建築 その成立過程 稲垣栄三著作集 五
昭和36年に提出された学位論文「明治時代における西洋建築導入過程に関する研究」を基盤としてまとめられた、日本の近代建築成立を追う通史的叙述。戦後の近代建築史研究のピークを示す業績のひとつであり、現在は古典としての位置を確立している。西洋建築を基準としてわが国の近代化過程を記述する姿勢は説得力に富むものであり、多くの人々に参照されつづけている。
■目次
・第1部 日本の近代建築
明治時代の文化形成の性格/西洋建築の移植過程/建築生産機構の新時代への対応/明治時代の建築/市区改正/耐震構造の導入/建設企業の成立/建築様式確立への道/新しい目標としての都市と住宅/建築家による倫理性の追求/帝都復興の経過/建築の合理化/近代建築運動の展開/建築の統制・国土の再編/合理主義の方向転換
・第2部 JAPAN
Revolt and Conforminity in Architecture
著者:稲垣栄三
出版社:中央公論美術出版
サイズ:225×160
ページ数:382
発行年:2009.10
