生活学 台所の100年
台所と、それをめぐって生起する諸問題を、たんに家庭内施設としての台所の変遷という側面だけからとらえるのではなく、近年急激に伸びてきた外食産業の発達、ソーシャライズドキッチンまでをも視野に入れて考察することによって、これからの台所のありよう、生活のありようを考える上での大きな問題を提起する。
■目次
「20世紀の日本の暮らし」を振り返る「100年シリーズ」刊行にあたって 田村善次郎/はじめに-なぜ台所か、なぜ100年か 山口昌伴/総論 台所の方法 山口昌伴/民家・土間とダイドコ 真島俊一/変容しない台所と変容した台所 真島麗子/都市・木造住宅と台所 真島俊一・宮坂卓也/郊外・鉄骨共同住宅と台所 真島俊一・コンの重孝/生活改善同盟会を解読する 山口昌伴/明治・大正・昭和初期に求められた台所 反町周子/戦前着におけるキッチンセットの成立と展開 内田青蔵/ダイニングキッチン(DK)誕生前史 内田青蔵/食べる営みのシステムの崩壊するとき 山口昌伴/「新しい農家の住まい」を読む 山口昌伴/システムキッチンの成立と展開 山口昌伴/ごみの100年と現代の台所ごみ事情 高月紘/台所の100年-10年ひと昔絵年表/おわりに-地球のディレンマと台所の21世紀 山口昌伴
著者:日本生活学会
出版社:ドメス出版
サイズ:A5
ページ数:342
発行年:1999.11
