オランダの社会住宅 住宅のセーフティネットのモデル
オランダにおける、住宅ストックの36%を占める社会賃貸住宅の膨大な数と、その質の高さは、驚くべきものがある。低所得者のみならず、幅広く中間層や高齢者、障害者を含む多様な階層を対象としたオランダの社会住宅の仕組みや、住宅協会と政府が果たしている役割を紹介した書。
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■目次
1.オランダの社会賃貸住宅セクター
すべてが社会住宅なのか?/自立した組織
社会住宅の1つのモデル/本書の構成
2.社会賃貸セクターの成長と発展
長い歴史とめざましい発展/出発点・小さな始まり
住宅協会の出現/強力な政府と脆弱な住宅協会
住宅協会の自立:第1段階/ヘルーマ提案:第2段階
住宅協会の規模拡大/少なくともあと10年を
3.住宅協会の特徴
多様性/住宅協会の資産構成/最近の住宅開発
それぞれが異なる住宅協会
4.社会的責務を担う民間組織
自立した組織/住宅協会の法的根拠/政府3層組織役割分担
政府と住宅協会との政策協調/国による住宅協会の監督
5.住宅協会の法的構造
協会か、財団か/組織モデル/事務局体制
6.テナントと家賃
住宅入居と収入/社会賃貸住宅と収入/家賃規制/家賃補助
7.誰が入居できるのか?
入居者配置の方法/事務局体制/戦後期の入居者配置法
新しい入居者配置方法/最近の改革
8.住宅の質
住宅の質向上/常識にとらわれぬ新住宅建設
戦略的ストック管理計画/近隣住区の再生
9.住宅協会と居住環境
3段階の管理レベル/住居レベル/団地と住棟レベル
近隣住区レベル
10.住宅とケア
住宅とケアの連携/高齢者/障害者/路上就寝者、ホームレスなど
11.テナントが獲得した発言権
友好団体から協議法へ/テナント個人として/テナント組織として
行政との交渉相手として/居住者参加の発展
12.社会賃貸セクターの財政
国の財政支援から自己資金運用へ/20世紀における財政構造の発展
21世紀初頭の財政構造/住宅協会セクターの財政基本指標
新住宅建設費の概算
13.社会住宅の1つのモデル
歴史/将来/1つのモデル
著者:アンドレ・オウヴェハンド、ヘルスケ・ファン・ダーレン 共
出版社:ドメス出版
サイズ:A5
ページ数:129
発行年:2009.10
