
描かれた都市と建築
「建築」と「美術」という感性のぶつかり合いは、何を意味するのか。美術史と建築史の研究者が切
りむすぶ野心的な対話が展開する。
■目次
第1部 日本-都市と建築の含意
Chapter1 描かれた古代の寺院・宮殿建築-門の建築と東大寺大仏殿
Chapter2 もうひとつのお伊勢参り-「両宮摂末社順拝絵図」を読む
Chapter3 文人画家・田能村直入と数寄の場
Chapter4 京都の近代化を描く
Chapter5 昭和三年の京都-大礼記念京都大博覧会のポスターをめぐる考察
第2部 西洋-構想の視角化
Chapter6 「描く」ことと「建てる」ことの間─―「構想する」中世の建築
Chapter7 描かれた資源と大地─16世紀イタリアのヴィラにおける「土地の姿」
Chapter8 松ノ井覚治が残した建築図面
-戦間期のニューヨークに馳せた青年建築家の足跡
第3部 情報化でむかえる新たな地平
Chapter9 地図とタブロー-都市を描く2つのメディアとその交差
Chapter10 小川信治の不思議な建築
-または彼は如何にして表現するのを止めて世界を描くようになったか
著者:並木誠士
出版社:昭和堂
サイズ:A5
ページ数:256
発行年:2017.12