
スラバヤ 東南アジア都市の起源・形成・変容・転成
スラバヤ—インドネシア第二の都市。そこには、人間居住のひとつの形として人類史的な魅力を持つ「カンポン」が点在する。いわば「都市の中のムラ」と言うべき小住宅の密集区域。表通りの近代的都市の外観とは対照的な、しかし生活の匂いと活気に満ちたその街区の歴史には、世界都市史のダイナミックな過程が文字通り詰まっている。カンポン研究から出発し、世界の諸都市を踏破しその空間構造の起源と転成を詳らかにしてきた碩学が再びカンポンへ帰り、「あるひとつの都市」の歴史をグローバルヒストリーの一環として明らかにする。
■目次
序
第I章 スロとボヨ Shark & Crocodile
第II章 スナン・アンペル Sunan Ampel
第III章 オランダ Holland
第IV章 スラバヤ11月10日 Surabaya, Sepuluh Nopember
結
著者:布野修司
出版社:京都大学学術出版会
サイズ:菊判
ページ数:603
発行年:2021.02