
京都大学建築学100年の歩み
2020年、京都(帝国)大学工学部建築学教室は創立100周年を迎えた。途切れなく「建築学」のもとに集った研究者・建築家たち。初代教授・日比忠彦からはじまる16人のレジェンドの足跡を辿りつつ、持続可能な未来の礎となる建築を築くためこの100年を振り返る。
■目次
・はじめに
・人のいとなみの場を求めて
鉄筋コンクリート構造の開拓者 日比忠彦
建築環境工学を創設した藤井厚二
教育者・大学人としての西山夘三
増田友也の建築的探究
川上貢の日本建築史学
コラム 1 1950年代京大建築学生の講義ノートから
コラム 2 武田五一のアルバム
〈座談会〉歴史を振り返って考える
・安全を設計する
庭園から鉄筋コンクリート構造へ そして、また園芸へ 坂静雄
建築耐震構造学の基礎を築いた世界的先駆者 棚橋諒
建築構造学研究の基礎を築いたジェネラリスト 横尾義貫
非なるもの・不なるもの・動なるものの解明を目指した小堀鐸二
寡黙で誠実な教育者 若林實
〈座談会〉守る/受け継ぐ
・心地よさを科学する
建築環境工学の礎を築く
独創的な理論構築から建築設計への発展を目指して 前田敏男
多様な考え方と自由な発想を大切にする 堀江悟郎
建築照明のパイオニア 松浦邦男
熱・音響解析に的確な理論を構築した寺井俊夫
建築環境工学におけるオリジナリティを追求した松本衛
〈座談会〉望む/臨む
コラム 3 新型コロナ対策期の学部設計演習
コラム 4 京都大学建築系図書室のこれから
・資料編
刊行にあたって 本書はいかに編まれたか
著者:京都大学建築学教室創立100周年記念史出版編集委員会
出版社:京都大学出版会
サイズ:A5
ページ数:450
発行年:2021.03