ホーム 街歩きと都市の様相 空間体験の全体性を読み解く

街歩きと都市の様相 空間体験の全体性を読み解く

セール価格 3,520円(税込)

街角を曲がって感じる、突然の開放感や懐かしさ、爽やかな風ーこうした街の雰囲気や居心地はどのように生起するのか。建物の高さや日射、交通量といった数値計測では捉えられない都市の質的な側面を、本書は<様相>、すなわち音や匂い、印象などを含んだ空間の全体性として考える。ではどうすればそれを可視化できるのか。多くの人が同じ<経路>を歩く中で捉えた、印象が変わったと感じる<変化点>の言葉を分析することで、都市内の諸要素が心にもたらす意味を明らかにするとともに、街づくりの実践に貢献するフィールドワークや地図制作の方法論を提案する。

■目次

・序論:街歩きと都市の様相

・第I部 理論

 街歩き体験についての研究方法論

 都市の様相論

・第II部 実験

 経路歩行実験

 記述・分析1 空間的経路と様相

・コラム1 映像による様相の記述

 記述・分析2 都市構造と様相

・コラム2 地形と街路構造

・コラム3 街路構成の定量化

 記述・分析3 記憶と様相

・第III部 実践

 街歩きフィールドワーク

・コラム4 「ストリートビュー」によるフィールドワーク

 都市の様相を地図にする 

 結論:複雑な現象の全体性と向き合う

著者:北雄介

出版社:京都大学学術出版会

サイズ:A5

ページ数:290

発行年:2023.03