三つの新体制 ファシズム、ナチズム、ニューディール
危機と心地よさ。戦争と大不況をくぐり、自然・地域・人間性の回復が希求されるなか、「相互受胎」していく三つの国家。カリスマ的指導者、プロパガンダ、シンボル建築などを手がかりに、「ファシズム」対「民主主義」、「全体主義」対「自由主義」の構図をこえ、今日に至るレジームの深層に迫る。
■目次
・序章 全体主義と自由主義
・第1章 ファシズム、ナチズム、ニューディール
「フェビアン・ファシズム」/戦争のメタファー/資本からの解放者
・第2章 カリスマ的指導者 ローズヴェルトとヒトラー
ローズヴェルトとラジオ/ヒトラーと大衆集会
・第3章 プロパガンダ
シンボルの力/青い鷲/「服従のシンボリズム」/プロパガンダとサーカス
・第4章 新しい空間 国民、地域、入植
地域主義/入植/自給自足のための入植
・第5章 シンボル建築 アグロ・ポンティーノ、テネシー川流域開発、アウトバーン
アグロ・ポンティーノ/テネシー川流域開発/電化による救済
アウトバーン/景観の王冠/弧を描く道路
・終章 1944年 「行進していくように」
・訳者あとがき
著者:W・シヴェルブシュ・、小野清美、原田一美
出版社:名古屋大学出版会
サイズ:A5
ページ数:234
発行年:2015.04
