建築構造物の振動制御入門
1990年ごろから日本国内の建築構造分野において、摂家欲的に研究開発が進められてきたアクティブ・セミアクティブ振動制御と、最近実用化が進められつつある新しいパッシブ振動制御を対象として、基本的な振動制御の考え方や適用実績がある基礎理論を中心に整理し、建築構造設計者やこれから振動制御へ取り組む者に役立つ基礎資料となることを目指してまとめられた書。
■目次
I 振動制御概論
・1 振動制御の原理と方法
・2 日本におけるアクティブ・セミアクティブ振動制御の歴史
II 基礎編:アクティブマスダンパーの設計の基礎
・3 設計の流れ
・4 風応答の予測
・5 制御設計の基本
・6 装置容量と効果の簡易評価
・7 実施例と解説
・8 制御効果の確認方法
III 応用編:振動制御の新しい展開
・9 環境振動と制御
・10 鉄道振動対策と考え方
・11 エレベーターにおける振動とその対策
・12 連結制振
・13 ダイナミック・マスによる応答制御
・14 セミアクティブ免震
・15 3次元免震装置の開発と建物への適用
・16 小振幅から大振幅の揺れに対応する制振技術
IV 基礎理論編
・17 最適制御理論
・18 定点理論
・19 TMDの最適同調式
・20 ATMDの理論解
・索引
著者:日本建築学会
出版社:日本建築学会
サイズ:A4
ページ数:349
発行年:2010.12
