原子力施設鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説 第二版
本規準は、発電用原子炉施設の構造計算規準を明確化する観点から、RC規準を基本とし、発電用原子炉施設の特殊性を考慮すべき部分を補足拡充する規準として、2005年に制定された。また、制定以降は、多くの発電用原子炉施設の構造設計に寄与してきた。
今回の改定は、本規準の基本となるRC規準の全面改定(2010年)を受けたものである。改定にあたっては、RC規準の改定項目について、発電用原子炉施設の観点から見直すとともに、それ以外についても、最新の知見等を取り入れるなどして、解説・付録などの充実をはかった。また、本会「建築工事標準仕様書・同解説JASS 5N 原子力発電所施設における鉄筋コンクリート工事(2013)」の関連規定も取り込んだ。
主な改定内容は以下のとおり。
1 RC規準等の改定により見直した主な内容
使用性、損傷制御性および安全性という3つの性能に関する概念を導入
許容付着応力度の改定
梁・柱のせん断に対する算定に損傷制御の概念を導入
付着および継手の算定に損傷制御の概念を導入
必要定着長さの算定に部材種別・定着方法に基づく修正係数を導入
耐震壁の開口に関する規定を拡充
2 記載を充実した主な内容
超高強度鉄筋に関する文献調査
面材における面外せん断力に対する断面算定
寸法効果に関する技術資料
(序文より)
著者:日本建築学会
出版社:日本建築学会
サイズ:B5
ページ数:221
発行年:2013.08
