建築施工用教材
「建築材料用教材」は、広く利用され、技術の進歩および基準・規定類の制・改定との整合を図りながら判を重ね、最近では2006年に大幅な改訂がされている。しかし、建築工事を実際に遂行するには、材料の特性を理解したうえで適切な施工をしなければ、建築物の品質、耐力、耐久性などを確保できない。JABEE(日本技術者教育認定機構)において施工教育の内容が提示され、教育機関によって基本的な内容の共通化が求められている。こうした背景により施工教育の内容の統一と充実を図るため、施工用教材の刊行が強く要望された。
本書は、建築を学ぶ学生を対象としている。そのため表現方法は図表・写真・イラストを中心に記載し、必要に応じて解説文章を加えた。建築施工に関する基本的かつ必要性の高い物に限定し、特殊な工法や高度な技術は除く。
・目次
1章 総論
建築生産の仕組み/設計・工事監理
2章 施工計画と施工管理
施工計画/申請・届出
品質管理/原価管理
工程管理/安全管理
環境の管理
3章 準備工事
測量・調査/仮設工事
4章 地下工事
土工事・山留め工事/地業および基礎スラブ工事
5章 躯体工事
木工事(戸建住宅)/鉄骨工事
鉄筋コンクリート工事/鉄骨鉄筋コンクリート工事
プレキャストコンクリート工事
メーソンリー工事
6章 内外装工事
屋根工事/防水工事/断熱・防湿工事
乾式外壁工事/ALCパネル工事
カーテンウォール工事/ガラス工事
石工事/陶磁器タイル張り工事
左官工事/塗装・吹付け工事
内装工事/建具工事
7章 外構工事
外構工事概要/舗装工事
排水工事/外郭施設工事/植栽工事
8章 維持保全・改修工事
改修工事需要の予測/保全の範囲と分類
調査・診断・改修工事のフロー
鉄筋コンクリート造躯体の改修工事
防水改修工事/外壁改修工事
耐震改修工事
9章 解体工事
解体工事等に関連する環境関連法
解体工事の流れ/解体工法
副産物の処理
建築のライフサイクルと解体工事
著者:
出版社:日本建築学会
サイズ:A4
ページ数:149
発行年:2009.06
