大震災に備える 日本建築学会叢書 7 大震災に備えるシリーズI
本シリーズは、専門家・市民、行政等関係者などが大震災に備えるための共通認識を形成することを願って編集されている。本書では、予測される震災に対するこれまでの科学的知見と政策的蓄積を明らかにし、被害を最小限に抑え、復旧・復興にむけて取り組むべき現時点の課題を提起する。
■目次
・序章 はじめに
巻頭言/シリーズの位置づけ
・1章 日本列島と都市を襲う震災の危険
二一世紀の日本を襲う巨大地震/首都直下地震による被害と影響/東海・東南海・南海地震による被害と影響/内陸地震による被害と影響/巨大地震災害の時代
・2章 大震災の被害予測 密集市街地の被害想定シミュレーション
大震災の災害イメージ/地震時に延焼のおそれの高い密集市街地の存在/市街地延焼シミュレーションによる密集市街地の災害イメージ/密集市街地の今後の課題
・3章 大都市の防災まちづくり
密集市街地の問題と防災まちづくりの系譜/密集市街地の都市防災対策と住環境整備の歴史/見えてきた防災まちづくりの進め方/厳しい現実に直面している防災まちづくり/自助・共助に基づく防災まちづくりの展望
・4章 東海地震への備え 愛知県における市民参加型の地域的取り組み
地域防災とまちづくり/備えとしての防災まちづくり/情報ツールを活用した防災まちづくりの推進/防災まちづくりから持続的まちづくりへ
・5章 スーパー都市災害に備える防災都市づくり
はじめに 地震被害の軽減を目指す震災対策とそのj構成/首都直下地震の震災対策の体系とその展開/東京都の「防災都市づくり推進計画」系譜と課題/東京戸の「地震防災計画」と「行政BCP」の取り組み/東京戸の事前復興対策/おわりに 首都直下地震対策の課題と提案
・付章 大震災に備える専門化組織の取り組み
日本建築学会の行動計画/親と子の建築講座「地震と建築」/「災害復興まちづくり支援機構」の取り組み/日本建築家協会災害対策委員会の活動/東京建築士会の取り組み/建築業協会における大震災に備える建築とまちづくりへの取り組み/まちづくり支援建築会議の取り組み
著者:
出版社:日本建築学会
サイズ:四六
ページ数:203
発行年:2009.12
