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コンクリートの新知見 ひび割れトラブル完全克服法

セール価格 4,180円(税込)

コンクリートのひび割れは、漏水やタイルの落下と並んで建築界の3大トラブルと言われ、建築主からのクレームが跡を絶ちません。設計者や施工者にとっては頭の痛い切実な問題です。本書は、日経アーキテクチュア誌上で2年間にわたって連載し、好評を博した内容を1冊にまとめたもので、ひび割れを抑えるための効果的な対処法を、発生メカニズムに基いて解説しています。ひび割れが発生しやすい場所はどこか。1年を通じて、ひび割れが発生しやすい季節はいつか。ひび割れリスクを抑えるには、どんな方法が効くのか。建築実務者に役立つ情報が満載です。

■目次

・CHAPTER 1 ひび割れ対策は、本数と幅の制御が基本

 建築主の理解得ながら有害なひび割れを制御

 ひび割れ対策は本数と幅に分けて対処

 有害なひび割れを仕上げ材でカバー

 ひび割れ幅の抑制は鉄筋比増大が決め手

 長過ぎる養生はかえって逆効果?

 ひび割れの幅は打設前に予測できる

・CHAPTER 2 誘発目地が効かない? 理由と対策を徹底解説

 目地を設けたのに失敗した理由とは

・CHAPTER 3 かぶり厚さの確保は、品質維持の生命線

 かぶり厚さの確保がさび防止に効く理由

 標準仕様の施工でもかぶりの不良が発生

 かぶり不足の補修材は防火性と耐久性で選ぶ

・CHAPTER 4 リスクを左右する生コンの乾燥収縮率

 骨材の収縮に要注意、乾燥ひび割れを助長

 工場で異なる生コンの品質、適材適所で賢く使い分け

 JISマークがなくても採用できる生コンがある

・CHAPTER 5 床スラブはひび割れ多発箇所

 完全には防げない床スラブのひび割れ

 甘く見るとケガのもと、土間床の施工は慎重に

 コンクリートこぼれ話(1)

・CHAPTER 6 誤解だらけの温度ひび割れ対策

 温度ひび割れは温度低下時に注意

 セメント量を削減しても温度ひび割れに効果なし

 コンクリートこぼれ話(2)

・CHAPTER 7 悪条件が重なる夏の打設に要注意

 夏冬間の気温低下で温度ひび割れが発生

 施工季節を誤ると「後打ち帯」は逆効果

 コンクリートこぼれ話(3)

・CHAPTER 8 環境に優しい高炉セメントを利用

 環境に配慮するなら高炉セメントの検討を

・CHAPTER 9 選択肢が広い混和剤、適材適所で有効活用

 過剰な期待は禁物、膨張材を賢く利用

 高コストでも効果大、収縮低減剤を利用

 目地なしでもひび割れなし、無収縮コンクリートの威力

 コンクリートこぼれ話(4)

対談 厳しい目向ける発注者、専門家は十分な説明を

 金箱温春×閑田徹志

資料編

索引

著者:閑田徹志(鹿島技術研究所)

出版社:日経BP

サイズ:A4

ページ数:154

発行年:2015.08