ドコノモン
「あのビル、実は名建築」。魅力的な戦後建築は、日本中にまだまだ眠っています。新進気鋭の建築史家が街を歩き、「ひょっとしたら名建築?」を鑑定。見どころや時代背景を、写真をふんだんに使って解説していきます。全物件、地図付きの携帯しやすいA5判。街歩きのお伴にもどうぞ。
※本書は2008~09年に日経アーキテクチュアとケンプラッツに連載した記事を加筆・再編集したものです。
■目次
・第1章
ヤミ市の香りと最新ファサードの強力コラボ/ニュー新橋ビル
ゴージャス感あふれる手づくりの大娯楽場/味園ビル
最も成功を収めた戦後日本のアイコン建築/渋谷109
900mを超える建築・土木の融合/船場センタービル
川端康成の言葉から生まれた大人の遊び場/安与ビル・柿傳
大自然と対決する標高九2450mの宿泊施設/ホテル立山・室堂ターミナル
モダニズムを超越した大理石外装のオフィスビル/コマツビル(旧小松ビル)
ポストモダンの夜明け前に現れた恐竜/日光市今市文化会館(旧今市市文化会館)
繊維の街を象徴する工業讃歌/蒲郡市民体育センター(旧蒲郡市民体育館)
・第2章
黒川流前衛を打ち出した元祖カプセルホテル/カプセルホテル・イン大阪(旧カプセル・イン大阪)
寅さんの舞台になったモダニズム料亭/川甚本館
ライトの弟子がつくった光りの空間/嵐山カントリークラブハウス
屋根で勝負した構造家の単独作/下関市体育館
ガラスの透明感が際立つ戦後モダニズムの名品/小松市公会堂
3代目店主のセンスが光るモダン喫茶/近江屋洋菓子店神田店
大阪万博の未来が息づく海中展望塔/足摺海底館
土地の高低を生かした棟々をブリッジで連結/南永田団地
昭和の夢を乗せた桃山風ホテル/横浜薬科大学図書館棟(旧ホテルエンパイア)
・第3章
永遠の楽土を目指した宇宙ロケット/阿知須合同納骨塔
コラボレーションが生きた半世紀前の和モダン建築/ホテル井筒
発明和尚が計画した観音寺院/円通寺本堂
円形プランの名手が手がけた八角形/金地院本堂
原始人が手にした斧のような造形/龍生会館
著者:倉方俊輔
出版社:日経BP
サイズ:A5
ページ数:199
発行年:2011.12
