まちづくり:デッドライン 生きる場所を守り抜くための教科書
本書は、日本の各地方都市の中心部分である「まち」の衰退に対して問題意識を持ち、今後も生活の場所として持続させるために何らかの行動が必要だと感じている全ての人に向けてまとめている。デッドラインとは「最後の限界線」。今「まちづくり」に取り組むにあたって意識すべき2つの危機的な限界線を意味している。1つは時間。人口が減少し、内需が縮小するなかで、日本のまちの多くは、いつ消えてもおかしくない状況にある。ひとたび悪循環が始まると周辺のまちに人や産業を奪われてしまい、まち全体を失う結果になりかねない。もう1つは空間。今のまちの規模を温存し、その全体に再び活気を取り戻すのは非常に難しいはずだ。「まち」のうちでも、自分たちが最終的に守リ抜きたいエリアはどこなのか。明確にラインを引き、その内側を守るために戦わなければならない。
■目次
・CHAPTER1
お金とお客は「正直」だ まちの姿にはワケがある
・CHAPTER2
まちはなぜ大きくなった? 統計の「数字」から遡る
・CHAPTER3
まちの「仕組み」を まずは頭に入れよう
・CHAPTER4
全てがひっくり返った 発想を逆転させよう
・CHAPTER5
日本の各地で胎動が それぞれの「守り方」
・CHAPTER6
すぐに実行に移そう 変革を導くステップ
著者:木下斉、広瀬郁
出版社:日経BP社
サイズ:A5
ページ数:240
発行年:2013.04
