タワーシティ 超高層のあるまち
本書は超高層に働き、遊び、住む人間が歩く目線で体験する都市空間つまり、主に低層部に配置するパブリックスペースなどのあり方に目を向けている。『日経アーキテクチュア』の再録にて構成。日本のみならず世界各国で課題となる都市の持続と再生のために、半世紀にわたるタワーシティ開発の経験や、そこからの反省を今後にどう生かすのか。郊外で発展した大規模商業開発のノウハウなども視野に収めつつ、凝集型でマネジメント効率の高い街づくりを探るための1冊。
■目次
・1 日本のタワーシティが担う都市の再生とインフラ輸出
座談会 日本型の街はアジアの各都市に輸出できる
地域の個性を奪い、岐路に立つグローバル時代の超高層
「日本型」大規模開発が育てた歩行者中心のまちの可能性
容積率緩和などの要件として運営ソフトも評価する制度が有効
山田幸夫×光井純×大澤秀雄 司会・藤村龍至
座談会後記 藤村龍至
日本のタワーシティ[都市開発]/日本のタワーシティ[技術]
縮こまっていてはジリ貧/実効性が問われる成長戦略/新たな成長戦略に「国家戦略特区」
首都高の空中権売却で都市再生/民間提案で脱「請け負け」
「開かれた」から「交わる」へ転換/住宅が下でオフィスが上
日本の「街」を丸ごと輸出/各国の発展段階に応じた提案を
大地震から超高層を守れ/「安心」を高める新・設計法
・2 大規模タワーシティが 東西ターミナルで始動
あべのハルカス
渋谷ヒカリエ
渋谷駅周辺の再開発に著名建築家
大阪ステーションシティ
グランフロント大阪│大阪市北区
名古屋駅前の超高層化が加速
名古屋駅前に超高層が続々
ミッドランドスクエア
名古屋ルーセントタワー
・3 都心三区を一変させた 超高層による街づくり
JPタワー・KITTE
丸の内パークビルディング・三菱一号館
新丸の内ビルディング
明治安田生命ビル[丸の内 MY PLAZA]
霞が関コモンゲート・中央合同庁舎第7号館
九段第3合同庁舎・千代田区本庁舎
日経ビル/JAビル/経団連会館
WATERRAS/ワテラス|東京都千代田区
GINZA KABUKIZA|東京都中央区
室町東三井ビルディング/日本橋室町野村ビル
日本橋三井タワー|東京都中央区
泉ガーデンン
東京ミッドタウン
六本木ヒルズ|東京都港区
虎ノ門ヒルズ|東京都港区
赤坂サカス|東京都港区
・4 時代の証言:東京再生と大規模開発
2002年|商空間こそが「街の生命力」を支える
三菱地所ほか
2005年|民間事業者が披露する都市再開発の成功条件
三菱地所、森ビルほか
2007年|緑を舞台に様々な人が交わる場を目指した
三井不動産
2012年|競争でなく「共創」が人を集める
東京急行電鉄
・5 タワーシティと環境の調和を図る緑化・省エネ
大手町の森/大手町タワー
愛宕グリーンヒルズ
なんばパークス
ブリーゼタワー
ソニーシティ大崎
品川インターシティ
・6 構造技術が可能にする「まちとの関係」
モード学園スパイラルタワー
モード学園コクーンタワー
中之島フェスティバルタワー|大阪市北区
名物ホールの上に超高層
・7 都市の更新時に求められる超高層解体技術
各社の解体工法が出そろう
グランドプリンスホテル赤坂解体工事
旧ホテルプラザ解体工事
大手町フィナンシャルセンター解体工事
鹿島旧本社ビル解体工事
著者:日経アーキテクチュア・
出版社:日経BP社
サイズ:B5
ページ数:352
発行年:2013.10
