アイヌの建築文化再考 近世絵画と発掘跡からみたチセの現像
アイヌの建築史をめぐり、北海道の中世から近世に至る絵画資料と考古学的データを集成。それを建築工学の視線から徹底的に数値化、計算、分析。アイヌ建造物に関する第一級の資料集としてまとめられている。
■目次
・序章 アイヌの建築文化再考 チセの原像を求めて
・第1章 研究の背景・目的・方法と構成
・第2章 既往研究の整理
・第3章 絵画資料に描かれたアイヌの住居
・第4章 発掘建物跡から見たアイヌ文化期の平地住居
・第5章 絵画資料と発掘資料から見たアイヌの住居に関する建物
・第6章 絵画資料から見たアイヌの仮設建物
・第7章 アイヌ建築の特質と今後の研究課題
補論 通史としてのアイヌの建築文化を考えるための論考
・補論 1 擦分文化期竪穴住居の復元的考察
天塩町川口基線遺跡の復元事例を通してみたアイヌ建築研究の課題
・補論 2 前幕領期の東蝦夷地各場所における建築活動
「東蝦夷地各場所様子大概書」・「東行漫筆」から見た
近世蝦夷地の和人の建築活動
・補論 3 近代の記録資料から見たアイヌの住居
・あとがき
・索引
著者:小林孝二
出版社:北海道出版企画センター
サイズ:B5変
ページ数:289
発行年:2010.02
