消された校舎 旭丘高校校舎建て替えてんまつ記
文化庁も「登録文化財」になると認めた校舎が、なぜ取り壊しに?愛知県立旭丘高校の校舎取り壊しに疑問を持った人々が、文化財保護だけでなく、スクラップ・アンド・ビルドの社会システムの打破を目指して展開した活動記録。
■目次
はじめに 西澤泰彦
第1章 貫かれた大ウソ 河村たかし
暴挙/スタート/原風景/直感/焦燥
免震工法/足を運ぶ/捨てる神ありゃ拾う神あり
真実を知る/文化財/虚偽答弁
教育の場で繰り広げられた、ウソと真実隠し
第2章 文化財としての校舎 西澤泰彦
旭丘高校校舎の建築史的評価
第3章 旭丘高校校舎の再生を考える会 西澤泰彦
設立総会―最初の試練/無責任な文書と発言
活動の理念―環境問題としての校舎再生
耐力度調査と登録文化財制度
耐震診断の実施要求と登録文化財への申請
校舎取り壊し禁止の仮処分申請/仮処分申請を却下
第4章 体制に与した同窓会 永井充
第5章 校舎を取り壊してはならない――裁判の経緯 平野保
はじめに/裁判の概要(仮処分申請)/仮処分決定と運動に与えた影響
第6章 多様な活動の展開 西澤泰彦
多様な活動の展開/情報の発信/運動を終えて
第7章 校舎建て替え問題に寄せて
赤瀬川原平 旭丘高、校舎が映す歴史
櫻井よしこ 愛知・旭丘高の伝統ある校舎を調査なしで壊す県教委の暴挙
杉本裕明 古い校舎解体せず廃棄物の発生抑制
小島敏郎 「学校保存」に英断を
奥村峰造 旭丘高校の校舎を顧みて
木下弓子 「旭丘高校校舎の再生を考える会」にかかわって
わたなべしょうぞう 校舎問題とは、教育の問題
近藤麻衣子 それでも改修がよかった
建築再生デザイン会議(中村享一、荒巻利男、岡田昌治)
旭丘高校校舎再生計画
伊藤寛―旭丘高校と豊郷小学校問題
・活動年表
・編集後記 永井充
著者:
出版社:風媒社
サイズ:四六
ページ数:262
発行年:2005.10
