「インクルーシブデザイン」という発想 排除しないプロセスのデザイン
「インクルーシブデザイン」とは、対話から本当に大切なことを発見するためのプロセスです。
社会のメインストリーム(主流)にはない、エクストリーム(極端)な部分に目を向けることにより、従来のデザインでは見落としていたアイデアや可能性を明確にすることが「インクルーシブデザイン」の特徴です。そして、エクストリームから生まれたデザインを、メインストリームに新たなイノベーションとして提供する。その役割を「インクルーシブデザイン」は果たすことができます。
不特定多数のための大量生産される「デザイン」は、経済的にも環境問題的にも、既に限界を迎えています。これからは、つくり手とユーザーが一体となって問題解決力に富んだデザインを創造する時代です。包含的に社会の諸問題にアプローチするプロセス、それが「インクルーシブデザイン」なのです。
■目次
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・Preface 障がいが問題を解決する
インクルーシブデザインから私が何を学んだか
・Chapter1 見落とされていたデザインの役割
インクルーシブデザインはなぜ大切なのか
・Chapter2 排除よりも包含を
インクルーシブデザインはどこで始まったのか
・Chapter3 社会に挑戦するプロセス
インクルーシブデザインに向けての社会事例
・Chapter4 変化とイノベーションを生み出す力
インクルーシブデザインのビジネス事例
・Chapter5 「極端なシナリオ」というアプローチ
インクルーシブデザインの創造的事例
・Chapter6 真の「民主化」するデザイン
社会を巻き込むインクルーシブデザイン
著者:ジュリア・カセム・、平井康之、ホートン・秋穂
出版社:フィルムアート社
サイズ:四六
ページ数:208
発行年:2014.06
