
FABに何が可能か
分野と国境を越えていく、「グローカル」なものづくりの未来。
空前の「ものづくり」ブームのなか、「ものづくりとつながり(=FAB)」で生まれる新しい社会と世界の可能性を提示するために、実際に日本各地でのファブラボ開設や、研究リサーチ等の実践と活動を行なう執筆者陣が、それぞれの立場からの実感に紐づいた「プロジェクト」と「ストーリー」を紡ぎ、問題提起を試みたのが本書です。
■目次
・はじめに 田中浩也
・1 FABが地域をつなぐ ファブラボ鎌倉の取り組みから 渡辺ゆうか・
・2 FABで国境を越える 旅するメイカーとグローカルなものづくり 田中浩也
・3 FABが循環を変える ソーシャル・ファブリケーション時代における野生のライフサイクル思考 津田和俊
・4 FABが職業を変える デザイナーからメタ・デザイナーへ 水野大二郎+太田知也
・5 FABが経済を変える 生産と消費の新しいシステム 岩嵜博論
・6 FABが産業を変える 超多品種少量生産という未来の製造 すすたわり
・7 FABが教育を変える 工業高校が取り組む「機械系ファブラボ」の可能性 門田和雄
・8 FABが芸術を変える 芸術がFABを変える 松井茂
・座談会 FABでどこまで遠くへいけるか 分野や国境を越えていく個をつくるために
久保田晃弘×城一裕×田中浩也×門田和雄
・おわりに 今をつくりだすために 城一裕
・FABバカロレア 久保田晃弘
著者:田中浩也、門田和雄
出版社:フィルムアート社
サイズ:四六
ページ数:328
発行年:2013.08