
メディア・アート原論 あなたは、いったい何を探し求めているのか?
現在、メディア・アートという名称は、単にメディア・テクノロジーを使用した美術作品の総称というだけにとどまらず、技術を応用したデモンストレーションなども含めて幅広く使用されている。そしてメディア・アートは、「ポスト・インターネット・アート」やデジタル・ファブリケーション、デザイン、現代美術などさまざまな領域と接続しており、多くの人の関心を集めている。また、ライゾマティクスをはじめとしたテクノロジー×エンターテイメントの活動にも注目が集まっている。しかし、メディア・アートを明確に定義することは難しく、メディア・アートをめぐる言説に関しても複数が錯綜している状態。
本書は、最先端の工学に明るく、創作者としても活躍中の久保田晃弘さんと日本のメディア・アートのメッカ、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で20年間メディア・アートの現場に携わってきた畠中実さんという第一人者の二人が、メディア・アートに関する論点をわかりやすく整理・解説した入門書。メディア・アートの歴史や重要なキーワードを学ぶにはうってつけの一冊。
著者:久保田晃弘、畠中実
出版社:フィルムアート社
サイズ:B6
ページ数:208
発行年:2018.03