
ラディカント グローバリゼーションの美学に向けて
イメージやモノが氾濫し、群島化した世界にふさわしい「オルターモダニティ」とは?
翻訳の思考を通して現代の美術批評を素描する。
今日の旅する人(ホモ・ウィアートル)としてのアーティストたち・・。
時空間のなかを浮遊しながら根を伸ばし張りなおしていくような、その「ラディカント」的実践の分析から、文化や想像力の標準化に抗するしなやかな美学が浮かびあがる。
「関係性の美学」を提唱したキュレーター、ニコラ・ブリオーの著書、待望の初邦訳!
■目次
まえがき
序論
第一部 オルターモダニティ
1 根 ポストモダン理性批判
2 ラディカルとラディカント
3 ヴィクトル・セガレンと二一世紀のクレオール
第二部 ラディカントの美学
1 美学的不安定性と放浪する形態
2 形態゠行程
3 移転
第三部 航海論
1 文化的な雨のなか(ルイ・アルチュセール、マルセル・デュシャン、芸術的形態の使用)
2 芸術的集産主義(コレクティヴィズム)と道筋の生産と道筋の生産
ポスト・ポスト、あるいはオルターモダンの時代
訳者あとがき
著者:ニコラ・ブリオー、武田宙也
出版社:フィルムアート社
サイズ:四六
ページ数:296
発行年:2022.01