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メディア地質学 ごみ・鉱物・テクノロジーから人新世のメディア環境を考える

セール価格 3,520円(税込)

人類は石油を掘り

スマホは化石になる

物質という視点や長大な時間から現代のメディア状況を捉え直す、気鋭の研究者によるハードでドライなメディア文化論。

本書では人間的なスケールから逸脱する巨視的・微視的な時空間からメディアテクノロジーの物質性を読み解くことで、メディア文化・地球・人間を貫く奇妙な関係を浮かび上がらせる。化石や元素といった地球由来の要素を利用したテクノロジーは、陳腐化してごみとなり、やがて地球へと回帰し、新たな「地球」を形づくっていく・・その途上にある「今」をどのように考えられるのか。本書はメディアテクノロジーを条件として「現在」に圧縮される過去と未来、そして迫り来る新たな「人間」と「自然」を探究する。メディア研究の若き旗手の一人である著者による、人新世のためのメディア論に必須の一冊。

■目次

日本語版への序文

序文

第1章 物質性 メディアと文化の土台

第2章 オルタナティヴなメディアの深い時間

第3章 テクノロジーと心理地球物理学

第4章 塵埃と消耗する生

第5章 未来の化石

おわりに いわゆる自然

補遺 ゾンビメディア メディア考古学をサーキットベンディングしてアートの手法にする

著者:ユッシ・パリッカ、太田純貴

出版社:フィルムアート

サイズ:四六

ページ数:352

発行年:2023.01