
オラファー・エリアソン ときに川は橋となる
エコロジーを思索する、現代のダ・ヴィンチ、オラファー・エリアソン。日本で10年ぶりの大規模個展「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」の公式図録となる本書は、本展覧会のタイトルが冠された新作「ときに川は橋となる Sometimes the river is the bridge」をはじめ、本展のために制作された多数の新作のほか、エリアソンの代名詞とも言える光や水、霧を使った代表的な作品を一堂に収録。日本語で刊行される初めての作品集であり、まさに「オラファー・エリアソン入門」に最適な1冊です。
「エコロジーとサステナビリティ」をテーマにした本展覧会には、分断され、不透明で先行きの見えない世界において、私たちがどのようにふるまい、生活をし、世界との関係性を築き直せるのかという、エリアソンのアクチュアルで真摯な眼差しが込められています。
この問題意識からなる、知覚体験を揺さぶり固定概念の枠を組み替えていく多彩な作品の豊富な図版のほか、本展キュレーターの長谷川祐子による論考と、オラファー・エリアソン・スタジオのメンバーによる「サステナビリティ」を考えるための提言、さらにエリアソンと哲学者のティモシー・モートンとの対談が収録されます。
■目次
・テキスト
未来に歩いて入っていったら歓迎された
オラファー・エリアソンとティモシー・モートンの対話
・14名が考えるスタジオ・オラファー・エリアソンのサステナビリティ計画
・未来を聴くアーティスト オラファー・エリアソン
エコロジーの実践としてのアート 長谷川祐子
・付録
オラファー・エリアソンによる謝辞
主要日本語参考文献
略年譜
出品作品リスト
著者:東京都現代美術館
出版社:フィルムアート社
サイズ:B5
ページ数:200
発行年:2020.05