
WindowScape 北欧編
光、風、熱、人、緑・・
多様な要素の「ふるまい」の生態系のなかで
窓をとらえる「WindowScape」シリーズ。
第4弾は北欧の名建築編!
20世紀初頭、それまで民族誌的連関の中にあった建築が産業社会的連関に取り込まれていく移行期に、北欧の建築家たちは両者の衝突や摩擦の中で、民族誌的な質を捨てきれずに工業化を消化し不思議なハイブリッドをつくり出していった。葛藤しながらもそのハイブリッドに新しい均衡を見出し創造のエネルギーとしたからこそ、彼らの作品は現代を生きる私たちにとっても味わい深い- スウェーデン、フィンランド、デンマークで訪れた73の名建築から114の窓を紹介する。
■目次
研究の背景と目的
北欧の自然環境と窓
北欧における窓の変遷
調査対象と方法
この本に登場する北欧の建築家たち
SWEDEN スウェーデン
Gunnar Asplund グンナール・アスプルンド
Sigurd Lewerentz シーグルド・レヴェレンツ
コラム:逸脱を愛した反復、反復を許した逸脱
FINLAND フィンランド
Alvar Aalto アルヴァ・アアルト
コラム:アアルトの窓の心地よさを支えた技術と生産体制
DENMARK デンマーク
Kay Fisker カイ・フィスカー
Arne Jacobsen アルネ・ヤコブセン
Jørn Utzon ヨーン・ウッツォン
コラム:窓のユニット化と脱ユニット化
結び:窓の問題、窓の遊び場
著者:東京工業大学塚本由晴研究室
出版社:フィルムアート社
サイズ:A5
ページ数:320
発行年:2022.09