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建築雑誌 2011年07月号 Re edit 環境カタログ

セール価格 1,362円(税込)

本特集は東日本大震災発生前に企画したものである。この緊急事態に対し、企画内容の変更も編集委員間で議論したがそのまま進めることにした。原発事故にせよ、震災の復興計画にせよ、またそれ以前から続く地球温暖化問題にせよ、われわれが直面するこれらの問題には共通点があるように思えたからである。独立した高度な技術をシステムとして機能するよう統合することの難しさ、それらをコントロールしようとする人間の限界。われわれが直面する課題を前に、環境学を再編集してみたい。 (中谷礼仁)

■目次

東日本大震災緊急報告

見えなくなる被災者 三陸海岸の被災地域の今/三宅諭

仮の施設/エンジニアド・バラック/竹内泰

東京電力福島第一原発大災害による被害農村の苦闘/糸長浩司

・特集主旨 環境学の再生/高口洋人

・第一部

対談 東日本大震災と環境・工学のこれから/内山節×内藤廣

・第二部

Textbook

生命系に根差した地域社会を創る/中野佳裕

良質な環境を志向する計画住宅地の源流と発展/渡和由

20世紀の環境建築史/太田浩史

建築物の再使用・再利用に対する炭素固定という新視点/中島史郎

Technology

人間と温熱環境──機械が自動調節するか、人間が調整するか/田辺新一

環境の「見える化」 単純計測から能動制御へ/野城智也

彰往考来 Simulation /谷本潤

空調システムデザインから総合建築環境システムデザインの時代へ/伊香賀俊治

原発から自然エネルギーへ/三浦秀一

環境共生型建築外皮に向けて/野原文男

木造住宅から木造建築へ/腰原幹雄

ビルの温室効果ガス排出削減手法におけるイノベーション/諸富徹

Project

エコハウス2.0に向けて/難波和彦

建物におけるソーラーエネルギー利用という視点 ソーラーエネルギーを前提とする建物という視点/川瀬貴晴

プロトタイプ・アーコロジーとしてのアーコサンティの意味/田村富昭

藤井厚二『THE JAPANESE DWELLING-HOUSE』&「聴竹居」と21世紀環境共生型住宅「エコハウス」/松隈章

・第三部

座談会 震災後の環境学を考える/

マエキタミヤコ×糸長浩司×高口洋人×林憲吾

・連載

日記のなかの建築家たち

第19回 ル・コルビュジエを見る/中村敏男

オン・サイト

岩手県宮古市田老青砂里、2011年5月1日、日曜日、12時/山岸剛

特集を読んで(2011年5月号[特集=建築学会の国際化 ゼロ・サーヴェイ])

日本建築のグローバリゼーション/マルク・ブルディエ

一人ひとりの国際化で読み解く建築文化論/禹東善

著者:

出版社:日本建築学会

サイズ:A4

ページ数:156

発行年:2011.07