
マンションポエム東京論
東京はポエムでできている。
空と緑の都市に咲くあだ花か、アーバンライフの幻想か。
マンション広告のコピーに託された[東京]の正体を読む。
「本の雑誌」連載および「手のひら1」掲載「マンションポエム東京論」、「手のひら2」掲載「どこまで東京?」を全面改稿、書き下ろしを大幅に加え、再構成。
■目次
・はじめに
・第一章 マンションポエムとは何か
1 マンションポエムは何を「隠して」いるか
2 マンションポエムの文法的特徴
3 マンションポエムはいつからあるか
4 タレント起用と埋立地開発
・第二章 消費財化する街
1 街のスペックと序列
2 住民は街の「お客様」になる
3 「緑」とポエムの「フラットさ」
4 恋愛とポピュラーソング、結婚とマンションポエム
5 マンションポエムに残るバブル
・第三章 マンションポエムと鉄道
1 吊革につかまって都市を把握する
2 東京は「田んぼ」
3 どこまで東京?
4 マンションポエムは「電車住宅」を目指す
・第四章 垂直に伸びた郊外
1 聳え立つ「裏面」
2 垂直に伸びた郊外
3 武蔵小杉のタワーマンションに住む鴨長明
4 超高層住宅住民への「怖れ」
5 ポエムが隠す「うたかた性」
6「世界は自由に想像できる。」
・あとがき
著者:大山顕
出版社:本の雑誌社
サイズ:A5
ページ数:344
発行年:2025.06